EUにおける再エネ導入加速と中国依存低減策 ー重要原材料法とネットゼロ産業法ー
EUは2022年のロシアによるウクライナ侵攻を契機に、再生可能エネルギーの導入を加速させているが、太陽光・風力関連サプライチェーンにおける中国依存の高さが懸念されている。
欧州委員会は2023年3月、重要原材料法案とネットゼロ産業法案を公表した。原材料調達を中心としたサプライチェーンの多角化や域内産業強化を通じ、中国依存低減を目指す。
実現へのハードルは高い。脱炭素は世界的な流れで、重要資源の獲得競争は激化する公算。域内での採掘、加工・生産能力の拡充も容易ではない。また企業は資源調達も含めたサプライチェーン監査等が求められる。一方、鉱物資源の代替やリサイクル技術への需要の高まりはビジネスチャンスとなろう。
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(出典:三井物産戦略研究所/EUにおける再エネ導入加速と中国依存低減策 ー重要原材料法とネットゼロ産業法ー)