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サウジアラビア・イラン国交正常化とその影響

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 2023 年 3 月 10 日、北京で 5 日間にわたり秘密裏に会談していたサウジアラビアとイランの代表団は、中国が仲介役を務めるかたちで両国間の国交正常化に合意したことを発表した。両国間の緊張関係は 40 年以上にわたって続いており、1990 年代には一時的に緊張緩和の動きがあったものの、2000 年以降は再び高まりをみせ、2016 年からは断交に踏み切っていた。

 過去 10 年にわたって中東地域秩序を大きく規定してきたサウジアラビア・イラン間関係の転換は、当然ながら地域全体にとってきわめて重大な意味を持つものとなる。今次合意がサウジアラビア・イラン間の実質的な和解に繋がるのか、そして敵対的な雰囲気に彩られた地域秩序をどの程度変化させるのか、現時点では依然として予断を許さない。しかし、シリアとイエメンという、サウジアラビア・イラン間の敵対関係の影響を最も強く受けた国々の情勢を改善する可能性がある。また、今次合意についてイスラエルは中東で唯一懸念を見せており、その動向はサウジアラビア・イラン間関係のみならず、中東地域秩序全体の今後を占う上でも重要となる。

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(出典元:東京海上ディーアール株式会社/サウジアラビア・イラン国交正常化とその影響)

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